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α-グルコシダーゼ阻害薬とは、1993年に発売された薬で、「食後過血糖改善薬(しょくご か けっとう かいぜん やく)」、または「糖質吸収阻害薬(とうしつ きゅうしゅう そがい やく)」ともいいます。
「α-グルコシダーゼ阻害薬の作用」
小腸での糖質の分解と吸収を遅らせる作用により、食後の急激な血糖の上昇を抑える働きがあります。
前のページで解説しました、スルホニル尿素薬にくらべると低血糖を起こしにくいという特徴があります。
この薬だけの服用であれば、低血糖を起こさないので、薬物治療を始めるときに選択されることが多い薬です。
食事前の血糖値はそれほど高くないが、食後にあがりやすいなど、比較的に症状が軽い方に適しています。
α-グルコシダーゼ阻害薬は単独で服用する場合と、スルホニル尿素薬やインスリン療法と併用されることもあります。
服用は、食事の直前に飲みます。薬の飲むタイミングを守らないと効果がありません。そればかりか、副作用が出やすくなってしまいます。
「α-グルコシダーゼ阻害薬の副作用」
お腹が張ったり、ガスが出やすくなったりします。この薬だけでは低血糖を起こすことはありませんが、他の薬と併用した場合は低血糖になることもあります。その場合は砂糖ではなく、ブドウ糖を飲んで対処します。 |
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