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運動によって表れる効果は、糖尿病の方のインスリン不足の程度や、血糖コントロールの状態などで変わります。
運動療法が効果的な方は、血糖コントロールの状態がよく、血液中のインスリンの量が正常に近い方や、肥満によりインスリンの量が多くてもその働きが悪い方などです。
対して、血糖コントロールが悪くて血糖値が高い方は、運動をすることで逆に血糖値が上がってしまうこともあります。尿にケトン体がでるほど状態が悪い方は、ケトン性昏睡を起こすこともあり、危険です。
また、進行した腎症や網膜症などの合併症のある人や、狭心症などの心臓に疾患がある人、足に障害がある人などは、激しい運動は禁止です。
つまり、運動療法は糖尿病の方の状態ややり方しだいで逆効果になってしまうのです。
ですので、運動療法をするためには、医師の指示を受けることが大切です。次のページでは、メディカルチェックについて見てきます。 |
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