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◆ 硝子体出血による視力低下
糖尿病の3大合併症である、糖尿病性網膜症が進行すると、眼球の中の硝子体(しょうしたい)と呼ばれる場所で出血が起こることがあります。これを硝子体出血といいます。
硝子体出血を起こすと、水晶体と網膜の間の光の通り道を遮るために、視力が低下します。
硝子体出血を繰り返していると、網膜剥離が起こりやすくなります。網膜の中心で網膜剥離が起こると、失明してしまうこともあるので注意が必要です。
◆ 白内障による視力低下
そして糖尿病は、白内障の進行をはやめてしまいます。白内障とは、目のレンズの部分である水晶体が白く濁ってしまう病気です。
水晶体が白く濁ると目がかすむようになります。さらに病状が進行するとさらに目がかすみ、視力が極端に低下してしまいます。
白内障は、普通では水晶体の端のほうから白く濁ってくるため、初期症状では視力の低下がありませんが、糖尿病が原因での白内障では、初期の状態から水晶体の中のほうに濁りが出るので、すぐに視力に障害が出ます。
白内障は手術で治すことが可能です。 |
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