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ネフローゼ期とは、ネフローゼ症候群を起こす時期のことで、糖尿病の3大合併症である糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)の症状の進行段階の一つです。
ネフローゼ症候群とは、腎臓病の 1つで、腎臓の糸球体の異常によって、蛋白尿、低蛋白血症、高コレステロール血症、むくみ、などを生じる症状の総称です。
糖尿病性腎症は、症状が軽い段階から、腎症前期、早期腎症、顕性腎症(けんせいじんしょう)、ネフローゼ期、腎不全期、と悪化していきます。
ネフローゼ期になると、尿素窒素やクレアチニンなどの老廃物(尿毒素)が血液の中にたまってきます。そして、そのうちにさらに進行して、腎不全になって尿毒素が体の外に排出されなくなり、この尿毒素によって尿毒症を起こしてしまいます。この時期を腎不全期といいます。
ネフローゼ期になってしまうと、糖尿病性腎症をなかなか治していくことができませんが、血糖コントロール、減塩、血圧管理、低タンパクの食事、などの治療をしっかり行うことで、その進行をくい止めることはできます。 |
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