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高尿酸血症とは、血液中の尿酸が過剰に蓄積した状態のこと、つまり尿酸の濃度が高い状態のことで、尿酸が多く作られすぎていたり、尿酸を排泄する力が低下していると、尿酸値が上がってしまいます。
尿酸値は通常、男性 5.5mg/dl、女性 4.5mg/dl ぐらいです。高尿酸血症とされる数値は、男性では7.6ml/dl以上、女性では5.9ml/dl以上の方をいいます。
血中の尿酸値が高くても自覚症状はありませんが、放置すると痛風など、いろいろな合併症(腎臓障害、尿路結石、動脈硬化)が起こります。
痛風は、体内に尿酸がたまり、様々な場所に尿酸塩の結晶がたまって起こる急性の関節炎です。
糖尿病との関係では、とくに動脈硬化が問題となります。
高尿酸血症は、遺伝的に尿酸値が高くなりやすい体質に、いろいろな生活習慣(過食、飲酒、運動不足、肥満、ストレス)が合わさって発病します。
これらの生活習慣は、糖尿病を招く習慣と、ほとんど同じ内容です。糖尿病の人は尿酸値が高い人が多く、また高尿酸血症の人は糖尿病や耐糖能障害になりやすいので、生活習慣を改善することは糖尿病にとっても、高尿酸血症の改善にとっても有効です。 |
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