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合併症を調べるための検査の一例を見ていきましょう。
まず、糖尿病で高血糖が続いていると、一番最初に障害が出るのが体の細い血管である毛細血管です。ですから毛細血管に障害があるかどうかを調べます。
毛細血管の中でも、最初に障害がでるのが、目の血管です。ですから、最初は眼底検査を行い、目の網膜の毛細血管に障害がないかどうかを見ます。
糖尿病の合併症である神経障害を調べるためには、下記の検査を行います。
まず、腱反射検査をおこないます。これはゴム製のハンマーで膝やアキレス腱を軽くたたいて反応をみます。
症状が進んでいる場合は、皮膚の知覚テストを行います。さらに、振動覚検査、神経伝導速度検査をすることもあります。
そして、動脈硬化による心臓病をしらべるため、心電図検査を行います。動脈硬化による心臓病は、糖尿病の方に発症する確率が高いので、心電図検査は大切です。
心電図検査は、心臓から発生しているわずかな電流を機械で調べて、心臓に異常がないかどうかを調べる検査です。
また、心臓や大動脈の異常をみるために胸部X線検査を行う場合もあります。
糖尿病の方の症状によって、行う検査や検査方法は変わります。 |
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