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心臓の筋肉に栄養や酸素をおくる働きをする冠動脈に動脈硬化が起こると、「虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)」が生じてしまいます。
虚血性心疾患とは、血液の流れが十分でないため、心臓の筋肉が酸素不足になり起きる障害のことです。そして、虚血性心疾患には、「狭心症」と「心筋梗塞」があります。
狭心症とは、冠動脈が動脈硬化によりせまくなり、心臓に十分な血液が流れなくなることで、運動などをすると、心臓の筋肉が酸素不足になり、狭心痛が起こる症状のことです。
狭心痛は、みぞおちから胸の中央にかけて圧迫感と痛みを感じる症状です。発作はだいたい 5分ぐらい続いて、安静にしていると痛みは自然と消えていきます。
さらに、冠動脈が血栓(血液の塊)によって詰まり血液がまったく流れなくなると、心臓の筋肉の細胞が死んでしまいます。これが「心筋梗塞」です。
心筋梗塞は狭心症の痛みよりも強く激しく、胸の苦しさもさらに辛く、発作時間も長くなります。
糖尿病の方が心筋梗塞を起こすと心不全が起きる可能性が高くなるので注意が必要です。
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