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3大合併症は、「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」の 3つのことですが、このページからは、糖尿病性神経障害(とうにょうびょう せい しんけい しょうがい)について見ていきましょう。
◆糖尿病性神経障害とは?
糖尿病性神経障害とは、高血糖により末梢神経(まっしょうしんけい)の伝達作用に障害が起きて、内臓の不具合や手足のしびれ、痛み、立ちくらみなど、全身に色々な症状が出る合併症です。
また、他の合併症に比べて早い時期に発症します。つまり、糖尿病の様々な合併症の中でも、いちばん早く現れる障害で、もっともよく見られる障害が、糖尿病性神経障害なのです。
◆糖尿病性神経障害が発症するメカニズム
高血糖が続いてしまうことで、血管に障害(ダメージ)が起こってきますが、神経細胞に栄養を送っている血管にも、障害が起こってきます。
さらに、多すぎるブドウ糖が「ソルビトール」という物質に変わって、神経細胞にたまっていきます。
そのため、神経細胞がうまく機能しなくなってしまい、糖尿病性神経障害が発症していまう、といわれています。
ただ、糖尿病性神経障害が発症する説はいろいろとあるので、はっきりしたことはわかっていません。
◆糖尿病性神経障害が進行すると・・・
糖尿病性神経障害が進行してしまうと、体の激しい痛み、逆に麻痺による無痛、無痛による心筋梗塞や、低血糖を起こしやすくなり昏睡状態になったり、最悪の場合、死亡してしまうこともあります。
糖尿病の合併症はどれも注意が必要ですが、糖尿病性神経障害も悪化させてしまうと日常生活にも大きな苦痛をもたらす怖い合併症なので油断はできません。
さて、次のページでは、さらに糖尿病性神経障害についてくわしくみていきましょう。
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