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糖尿病性神経障害は、末梢神経の「知覚神経」、「運動神経」、「自律神経」に起こることが多いことは「糖尿病性神経障害 〜末梢神経とは?」のページで解説しました。
このページからは、その 3つの中でも自律神経への障害について見ていきましょう。
自律神経とは、心臓の脈拍、体温の調整、血圧の調節、胃腸の消化・吸収の働きなど、自分の意志で動かすことができない体の動きをつかさどっている神経(自律的に働く神経)のことです。
自律神経へ障害が起こると、自律的に働く組織の機能が低下してしまいます。
そのために、冷え、ほてり、異常な汗、便秘、下痢、立ちくらみ、排尿がうまくいかない、勃起障害、心拍の異常、などのいろいろな症状が起こります。
心拍の異常、つまり心臓の動きに異常が起こることで、「突然死」になってしまうこともあります。
これらの症状は、最初のうちは気付かないことが多いです。自律神経障害は末梢神経障害に比べて起きていることが自覚しにくいからです。
悪化すると大変危険ですので、注意が必要です。
次のページでは、さらにくわしく自律神経への障害による症状を見ていきましょう。
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