|
糖尿病性網膜症の予防は、なんといっても早期発見です。糖尿病になってもすぐに網膜症になるわけではありませんが、糖尿病は初期状態では自覚症状がないので、気付いたときには目にきていたということもあります。
網膜症はかなり進行しないと、普通の検査では視力の低下がほとんどなく、視力に問題なくとも眼底出血していることもあります。これは、網膜の視力に関する部分が限られているので、そこに出血する確率が低いからです。
網膜症になってしまうと回復しにくく、そして網膜症に確実に効く薬は今のところありません。ですから、定期的な検査によって早期発見し、そして予防としては血糖コントロールによって血糖値を正常な値に保つことです。
網膜症は、血糖コントロール良ければ何年たってもあらわれません。つまり、うまくいけば網膜症にならずにすむんですね。また、網膜症が初期状態の単純網膜症の時期であれば、血糖コントロールで悪化しないようにして、改善することもできます。
ですから、やはり定期的な血液検査をして、血糖値を測定してもらうことが大切です。糖尿病の方で、網膜症ではないからといって安心せずに、年
1回は目の検査をしてもらいましょう。網膜症の初期状態の単純網膜症の方は 3〜4ヶ月に1回、次の前増殖網膜症の方は 1〜2ヶ月に1回、増殖網膜症の方は 2週間に1回ぐらいでの検査が安心です。 |
|
|