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糖尿病性腎症の食事療法は、腎症の症状の進み具合によって変わります。
第1期と第2期の腎症の治療は、一般の食事療法とほとんど同じで、血糖コントロールをしていきますが、進行に合わせて、「低たんぱく食」「たんぱく制限食」へと切り替えます。
第 3段階の顕性腎症(けんせいじんしょう)の段階で、尿のたんぱくの量が増えて血液のたんぱく量が少なくなると、水分がたまるせいでむくみが出てきます。
むくみをとるには、塩分制限をしていきます。塩分は血圧の上昇にもつながるので注意が必要です。高血圧は腎症を悪化させます。
そして、たんぱく質の摂取を防いで、尿毒素を防ぎます。タンパク質を制限すると、筋肉などの体のタンパク質が削られてしまう可能性がありますので、十分なエネルギーを取ることで、それを防ぎます。
上記はあくまで糖尿病性腎症の食事療法のおおまかなものです。実際の腎症の食事療法は、患者さんの症状や進行具合に合わせて行われます。
ですから、自己流ではとても対応できません。医師の指示を守り行うことが大切です。
「追記」
糖尿病性腎症の人のための食事療法に役立つ本が出版されています。書店などで購入できます。ご参考までに。
「糖尿病性腎症の食品交換表」
(日本糖尿病協会/文光堂)
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