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糖尿病性腎症が治療により確実に回復できるのは、第2期の早期腎症の段階までです。
ですので、早期腎症よりも悪化する前に腎臓の異常を発見するために、微量アルブミン尿検査を必要に応じて行っていきます。
第3期である顕性腎症(けんせい じんしょう)の時期になると、血圧が上がってきてしまいます。
腎症にとって高血圧は、症状を悪化させ、逆に血圧の上昇を抑えると腎症の症状の悪化が遅くなります。
ですので、血圧が上がらないようにコントロールする降圧療法が必要になります。降圧療法には、降圧薬という血圧をさげる薬を使います。
そして、透析治療に関しては、主治医の判断によって行います。透析治療(人工透析)については、前のページで触れていますが、透析治療が必要になるほど腎症が悪化してしまうと、だいたい1日おきぐらいに透析を受けることになります。
1回に4〜5時間もかかるので、日常生活への負担も大きくなってしまします。
透析療法期の段階になるまで糖尿病を放置しせず、速い段階での治療をしっかりと行いましょう。
ちなみに、第3期の顕性腎症の段階から腎不全の状態になるまでには数年、さらに末期の状態にまで悪化するのに約30年ぐらいかかります。急激に発症して悪化するわけではありません。
それでは次のページでは、糖尿病性腎症の食事療法について見ていきましょう。
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