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糖尿病性腎症は、腎臓の機能障害の程度により段階があり、その段階は、第 1期〜第 5期まであります。このページは、その第
5期について見ていきましょう。
◆糖尿病性腎症の第 期 「透析療法期」
第 5期の透析療法期(とうせき りょうほうき)は、尿毒症によって死亡してしまうことを避けるために行われます。
透析療法とは、働かなくなった腎臓に代わって、人工的に血液中の毒素をろ過し取り除く療法です。人工透析にまでいたってしまうと、一生続けることになります。
透析療法には、2種類があります。血液透析と腹膜透析です。
・血液透析(けつえき とうせき)
血液透析とは、腕の血管から血液を透析装置という機械に送り、その装置により血液をろ過して、老廃物を取り除き、きれいになった血液を体内に送り返すといったものです。治療回数は、だいたい
1回に4〜5時間ぐらいかかり、それを週に3回ぐらいおこなう必要があります。
・腹膜透析(ふくまく とうせき)
腹膜透析とは、自分の腹膜を利用します。腹腔内に透析液を入れると、血液の中の老廃物が腹膜を通過して、透析液の中ににじみ出ます。老廃物のまじった透析液は、
1日に 4回取り替えます。 |
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