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糖尿病性腎症は、腎臓の機能障害の程度により段階があり、その段階は、第 1期〜第 5期まであります。このページは、その第
4期について見ていきましょう。
◆糖尿病性腎症の第 4期 「腎不全期」
第 4期の腎不全期(じん ふぜんき)は、糸球体のろ過機能の低下や持続性たんぱく尿など、腎臓の機能がほとんど動かなくなった状態になります。
第 3期の顕性腎症の段階になっても治療をしないでほうっておくと、だいたい 5年ぐらいで腎不全期になってしまします。
症状としては、持続性たんぱく尿、糸球体のろ過機能の低下、、慢性的な貧血状態になります。
自覚症状としては、手足のしびれ、疲れやすい、倦怠感、全身のむくみなどがあります。
さらに病状の進行とともに、全身に中毒症状があらわれる尿毒症になると、脳の神経機能障害、肺水腫、心不全などになり、死亡する場合もあります。
腎不全期まで進んでしまうと、症状をもとにもどすことはできません。腎不全期の末期には腎機能がほぼ働かなくなるので、透析療法(人工透析)をする必要があります。
◆腎不全期での必要な検査
血液検査をして、血液の中の老廃物の量を定期的に調べます。
◆腎不全期での治療法
タンパク質の低い食事、血圧を下げる降圧療法をします。
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