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高血糖により腎臓が悪くなると、初めてあらわれる症状は「たんぱく尿」です。
普通、タンパク質は尿に出てくることがありませんが、高血糖により腎臓の機能に支障がでてくると、タンパクがでてしまうのです。
一般的に、糖尿病になってから 10年ぐらいたつと、たんぱく尿がみられます。しかし、早期では尿にでてくるタンパク質はとても少ないので、普通の尿検査ではわからない場合がほとんどです。
つまり、初期状態では自覚症状がない、といえます。そして、たんぱくが出てくるということはかなり腎症が進行しているといえます。
たんぱく尿が出るほど進行しているということは、腎機能が低下しています。そしてそれを回復させることは困難です。
ただ、たんぱく尿が出る前なら腎症の進行をくい止めることができます。ですから、早期の微量のタンパク質がでているかどうか調べることができる検査をします。それが、「尿中微量アルブミン検査」といいます。
「尿中微量アルブミン検査」は、微量のタンパク質、アルブミンが尿の中にあるかどうかを調べる検査です。アルブミンが出ていると、腎症の初期であることがわかります。
さらに、病気の進行程度により、糸球体のろ過の状態を見る検査や、血液中の老廃物を調べる検査なども定期的に行います。 |
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