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3大合併症は、「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」の3つのことですが、このページでは糖尿病性腎症についてくわしくみてきましょう。
血液の中にブドウ糖が多くなる状態、高血糖は、細い血管の細小血管をもろくします。
そのため、細い血管の集まっている部分の一つである腎臓にも、深刻な障害を起こします。
糖尿病性腎症とは、時間をかけてゆっくりと悪化していく病気です。糖尿病の方の約 15%が、この合併症が原因で亡くなっています。
腎症が発病して、それをほうっておくと、だいたい 30年ぐらいで腎臓の機能が停止する腎不全になってしまいます。腎臓がだめになってしまうと、人工透析療法が必要になってしまいます。
人工透析は機械により、本来腎臓が行う血液とその中の老廃物(尿)を分離する治療です。人工透析は症状にもよりますが、だいたい
1日おきぐらい行う必要があり、1回の時間も 3〜5時間ぐらいかかる、とても負担の大きいものです。
現在、この人工透析を受けている人は日本に約 23万人いるといわれています。そしてその中で、糖尿病の方の数は約 40%近くもいます。そしてこの人数は毎年増えています。
しかし、腎症は早期に発見して治療をすれば 100%進行を抑えることが出来ます。ですから糖尿病になってしまったら、しっかりと血糖コントロールをしていくことが重要です。 |
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