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インスリン製剤(インシュリン製剤)とは、インスリン注射で使う薬剤のことです。
インスリン製剤は、牛や豚の膵臓から抽出されていたのですが、今では遺伝子工学の進歩により開発された、ヒトインスリン製剤が使われています。
インスリン製剤は、「効果があらわれる時間」と「作用の持続時間」の違いにより、6種類あります。
◆速効型インスリン製剤
速効型インスリン製剤は、使用後から作用があらわれるのが速く、30分ぐらいで効果が出てきます。作用の持続時間は短めで約 5〜8時間です。
◆中間型インスリン製剤
注射後、約 1時間30分ぐらいで効果が出始めます。作用の持続時間は約 18〜24時間です。
◆混合型インスリン製剤
速効型と中間型のインスリン製剤の混合タイプです。注射した後、約30分ぐらいで効果が出ます。作用の持続時間は、18〜24時間です。
◆持続型インスリン製剤
効き方は遅いが長持ちするインスリン製剤です。注射した後、約 4時間でゆっくり効果があらわれます。作用の持続時間は
24〜28時間です。
◆超速効型インスリン製剤
作用があらわれるのが非常に速いインスリン製剤です。注射した後、数分後には効果が出ます。食事直前に使います。作用の持続時間は短く、3〜5時間ぐらいです。
◆時効型インスリン製剤
1日 1回の注射で 24時間、安定した効果が続きます。作用は持続型よりも速くあらわれます。
これらの種類のどのインスリン製剤を使うか、どれだけの量をつかうかなどは、糖尿病の方の症状、年齢、合併症があるかどうかなどで、医師が判断します。
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