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糖尿病であるかを調べる検査、「ブドウ糖負荷試験」は、血糖値の時間の経過による変化を見ていく検査です。
空腹な状態にするために、10時間以上なにも食べていない状態から始めます。空腹時の血糖値を計るために採血して、75gのブドウ糖を溶かした水を飲みます。30分〜 1時間ぐらいの間隔で 約 3時間後までの血糖値をはかります。
健康な人の場合は、だいたい 30分後ぐらいから血糖値がさがっていき、2〜3時間後には 90〜 100mg/dl ぐらいになってきます。糖尿病の人の場合は、 2〜 3時間経過してもあまり血糖値が下がりません。
ブドウ糖負荷試験では、空腹時血糖値が 126mg/dl以上、または試験後の 2時間後の血糖値が
200mg/dl 以上であると、糖尿病と判断されます。
◆ブドウ糖負荷試験で糖尿病とされる基準
・空腹時血糖値が 126mg/dl以上
・試験後の 2時間後の血糖値が 200mg/dl 以上
もちろん、このブドウ糖負荷試験の 1回の結果だけで糖尿病と判断できない場合もあります。その他の検査、診断などの総合的な結果が重要になります。
また、ブドウ糖負荷試験を行うことにより、糖尿病ではない「正常型」や糖尿病とされる「糖尿病型」の数値だけではなく、そのどちらにもあてはまらない中間の「境界型(境界線)」と呼ばれる数値も判定することができます。
境界型は糖尿病の一歩手前の段階なので、「糖尿病予備軍」とも呼ばれます。
境界型とされる数値に関しては、「糖尿病とその基準値 〜境界型〜」のページをご覧ください。
それでは次のページでは、血中インスリン検査について見ていきましょう。
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