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定期的に血糖値を調べるとしても、血糖検査では、その日その時の血糖値しか調べられません。
適切な糖尿病治療の方針を決めるには、過去の血糖値の平均的な状態を知る必要があります。
そのために行われる検査が、「グリコヘモグロビン検査」、「グリコアルブミン検査」、「1,5-アンヒドログルシトール検査」です。
検査の日だけでなく、過去の血糖コントロールの状態が見られるので、糖尿病の方の血糖コントロールが良いか悪いかが解る検査です。
◆グリコヘモグロビン検査
グリコヘモグロビン検査は、過去 1〜2ヶ月の血糖の平均値を調べることができる検査です。普段の血糖コントロールの状態を見るのにとても有効です。
ヘモグロビンとは、血液の赤血球に詰まっているタンパク質の一種です。酸素と結合して酸素を全身に送る役割をしています。
グリコヘモグロビンとは、赤血球の中にあるヘモグロビンに、ブドウ糖が結合したものをいいます。
血糖値が高ければ高いほどグリコヘモグロビンとブドウ糖は強く結びつき、そして、一度結びつくと 赤血球の寿命である120日間ぐらいはそのままなので、血液の中のグリコヘモグロビンの量を調べれば、過去 1〜2ヶ月の血糖値の平均値を見ることができるんですね。
・グリコヘモグロビン検査の基準値
グリコヘモグロビン(HbA1c)・・・4.3〜5.8%
◆グリコアルブミン検査
グリコアルブミン検査とは、血液の中のタンパク質の一種であるアルブミンとブドウ糖が結合した「グリコアルブミン」を調べる検査です。
過去 2週間ぐらいの血糖の平均値を調べることができます。
・グリコアルブミン検査の基準値
グリコアルブミン(GA)・・・11〜16%
◆1,5-アンヒドログルシトール検査
1,5-アンヒドログルシトール検査とは、ブドウ糖とよく似ている物質である「1,5-アンヒドログルシトール」を調べる検査です。
過去数日間の血糖の平均値を調べることができます。
・1,5-アンヒドログルシトール検査の基準値
1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)
・・・14.0ug/ml(正常下限) |
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