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糖尿病は、現在では多くの人に知られている病気となりました。しかし、どうして糖尿病になってしまうのか、糖尿病はどのような病気で、とんな危険性があるのかを正しく認識していない方もたくさんいらっしゃるでしょう。
糖尿病とは、簡単に言うと、血液の中のブドウ糖が増えてしまう病気です。
血液のブドウ糖が増加することは、実は誰でもあることです。ただ、普通は一定時間が経過すると血液中のブドウ糖はエネルギーに代わり、少なくなっていきます。
糖尿病の方は、この血液中のブドウ糖が少なくなりません。そのせいで、いろいろな合併症(他の病気)を引き起こしてしまうので、とても危険なのです。
糖がエネルギーに変わるまでのことを、「糖代謝」といいます。糖尿病の方は、この糖代謝がうまくいかないために起こります。
そして糖代謝に欠かせないホルモンが「インスリン(インシュリン)」です。インスリンのおかげで、血液中の糖がエネルギーとなり、血液中の糖を減らしてくれるのです。
血液中の糖のことを「血糖」といいます。そして、血糖の濃度を「血糖値」といいます。
糖尿病とは、インスリンが正常に作用しないために血糖値が高くなってしまう病気なんです。
糖尿病というと、その文字から「尿から糖が出る病気」というように勘違いする方もいらっしゃいます。
もちろん、糖尿病により尿から糖が出ることはありますが、それは糖尿病がかなり進行(悪化)している状態なので、尿から糖が出ていなくても血糖値が慢性的に高ければ、「糖尿病」であるといえます。
最後にまとめます。
糖尿病とは、「インスリンが正常に作用しないために血糖値が慢性的に高くなってしまう病気」というわけなんですね。
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