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糖尿病は高血糖が続いてしまう病気です。でも高血糖は日々誰でもなっているんです。血糖値は誰でも上がったり、下がったりしているんですね。
空腹の時は、血糖値を上げる作用のあるホルモンが分泌されて、血糖値が上がります。肝臓に貯えられていたグリコーゲンをブドウ糖に分解し、血液の中に流すように働きます。
血糖値を上げる作用のあるホルモンは、アドレナリン、グルカゴン、コルチゾールなどです。
そして、血糖値を下げる働きをするのがインスリン(インシュリン)です。食事の後などは、約 2〜3時間は血糖値が高くなりますので、インスリンの活躍が重要になるんです。
インスリンは、胃の後ろ側にある膵臓(すいぞう)から分泌されます。膵臓には、ランゲルハンス島と呼ばれる特別な細胞の集まりがあります。そしてこの細胞の集まりの中でもβ細胞という細胞がインスリンを作ったり、貯えたりしているんですね。
インスリンは、ブドウ糖をエネルギーに変えるためのホルモンです。血液の中のインスリンは、ブドウ糖が筋肉の細胞などでエネルギーとして使われるのを助けます。
そして、脂肪細胞の中でも、ブドウ糖を脂肪に変えたり、蓄えられている脂肪が分解されるのを抑えたりします。
また、ブドウ糖が肝臓や筋肉でグリコーゲンに合成されるのを助ける役割もあります。
インスリンが血糖値を下げるのは、それらのような働きによってのことなんですね。
インスリンが血液の中のブドウ糖をエネルギーとして使われるように働き、その分のブドウ糖が減ることで、血糖値が下がる、というわけです。 |
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