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血糖値を上げたり、下げたりするためには、そのためのホルモンの働きがあってのことです。
ただ、血糖値を上げるホルモンは、アドレナリン、グルカゴン、コルチゾールなど、いくつか種類があるのに対し、血糖値をさげるホルモンは、インスリンしかないんですね。
ですから、インスリンの作用が不足すると高血糖になってしまうのです。
それでは、インスリンの作用不足はどうしておこるのでしょうか? その理由を見ていきましょう。
・インスリンの分泌がない
インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島のβ細胞(B細胞)が何かの原因で壊れてしまい、インスリンの分泌がなくなってしまう。
・インスリンの量の不足
インスリンの分泌はあるものの、量が足りないために、血糖値をさげることができない。
・インスリンの分泌されるタイミング
食後などの血糖値が高くなる時にインスリンが分泌されないために、高血糖状態がつづいてしまう。
・インスリンの働きの問題
インスリンの分泌量は正常であるのに、その働きが悪いために血糖値がさがらない。これはインスリンを受け入れる細胞に問題があります。このようなインスリンの効きが悪いことを、インスリン抵抗性といいます。
つまり、インスリンの作用不足とは、インスリンの分泌量が不足したり、その働きが不十分になることを指します。
この状態を「インスリン抵抗性(ていこうせい)が増す」、「インスリン感受性(かんじゅせい)が低下する」などといいます。
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